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エンディングノート 想いを伝える

遺言書作成のお手伝いは行政書士の主な業務の一つです。もちろん、「相続」を「争続」にしない為にも遺言書を残すことは大切です。

行政書士・FPとして、よく遺言書を残すことをお勧めしていますが、「遺言書なんて大袈裟な・・・」とおっしゃる方には先ず、エンディングノートをお勧めしています。
ひょっとするとエンディングノートを残すことは遺言書より大切なことなのかも知れません。

◆死後の手続
先日、お父様がお亡くなりなった後の役所への届出などのご依頼を受けました。配偶者の方は既にお亡くなりになっていましたので、ご遺族のお子様からのご依頼でしたが、生前は別居されていましたので故人様の生活状況は把握されていませんでした。

通常、このような場合は故人様の私物から健康保険証、マイナンバーカード、預貯金の通帳などの必要書類を探してからの手続となりなかなか大変なのですが、ご依頼者のお父様は必要書類を一つの袋にまとめて整理されており、さらに必要のない金融機関の口座を解約し、一つの口座に預金をまとめられるまでの整理をなさっていたのです。

そして、エンディングノートも残され、そこには飼っていたペットの餌の好み、金融機関の情報、また死後の連絡先まで細かく記載されており故人様の何事にも真摯に向き合われるお人柄が想像でき頭の下がる想いでした。
そのお陰で、役所での国民健康保険・資格喪失届、国民年金、後期高齢者医療の手続なども大変スムーズに進めることが出来ました。(他にも葬祭費請求・年金の未支給請求などがありますが、詳細はまたブログに書きたいと思います。)

終活と言えば、年配の方と思い浮かぶかも知れませんが、いつ事故や災害で亡くなるか誰にも予想はできません。
私自身、ついつい忙しさと「まだ先のことだから」とエンディングノートすら書いていませんが、よくよく考えると自分に万が一があった場合、「誰に連絡するのか」「必要な手続きは何か」「預金口座は?」など全く分からないことに今更ながら「まずいな・・」と記録を残すことの大切さを実感しています。

死後の手続のためだけではなく、「自分の想い」を残された遺族へ伝える手段としてもエンディングノートは

今後必要なものとなるでしょう。